医師監修とは「信頼性の確保」費用相場や依頼方法まで徹底解説します
最終更新日:2024/04/30
ヘルスケアアプリや医療関連の記事などを見ているとよく見かけるのが、「医師監修」という言葉。
近年高齢化や医療コンテンツの増加などに伴ってヘルスケアへの関心が高まっており、医療関連のサービスや商品の市場も拡大しています。
様々なサービスや商品が出回る中で、医師監修が必要な場面も増えています。
しかし、医師監修が具体的にどのようなものなのか、どのように依頼すればよいのか等分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では医師監修の意味やメリットから費用相場、依頼方法まで解説していきます。
医師監修サービスの効果的な使い方が理解できますので、最後までお読みください!
医師監修とは信頼性の確保
医師監修とは、医師へ自社のサービスや商品に対してアドバイスを求めることを指します。
健康関連の記事や書籍、動画などのコンテンツに対して、健康の専門家である医師の監修が入ることで、そのサービス・商品・コンテンツの信頼性や権威性が高まり、売り上げアップの可能性が高まります。
たとえば、二日酔いを防止するサプリメントをPRしたい場合、アルコール代謝に詳しい肝臓の専門医に監修に入っていただくことで、エビデンスに基づいた商品の訴求ができます。監修に入った医師にコメントをいただき、ECサイトやWebサイトにお名前付きでコメントを掲載することで、商品を訴求する上では有効です。
あるいは、ダイエットアプリをリリースしたい場合、医師監修をつけ、医学的な根拠に基づいて必要運動量や消費カロリーを計算し最適なダイエット方法を提示することで、アプリの信頼性が向上するとともにユーザーの満足度も高まります。
このように医師の監修が入ることでサービスの内容に信頼性が増し、より多くの人の関心を惹きやすくなります。
共同開発や編集との違い
監修と似ている言葉に「共同開発」や「編集」があります。
「監修」と「編集・共同開発」は何が違うのでしょうか。
最も大きな違いは、作成前から協力をお願いするのか、作成後だけ協力してもらうのかという部分です。
一般に共同開発や編集は、作成段階から医師に入ってもらい一緒に作り上げることを指します。それに対して監修は、作った内容に対してアドバイス・修正をもらうものです。
先程の二日酔い防止のサプリメントの例ですと、二日酔いの防止に有効な成分は何なのかを企画の段階から医師に相談して作るのが「共同開発」にあたります。
一方で、「監修」の場合は、既に完成したサプリメントを医師に評価してもらい、コメントや推薦をしてもらうことを指します。
コンテンツ・商品の作成者にある程度の知識が備わっていれば、作成後の内容に対してアドバイス・修正をもらう「監修」だけで済ませることができます。
一方、コンテンツの作成者に十分な知識がない場合は、医師に一緒に制作をしてもらう共同開発や編集が必要になります。
「医師監修ナビ」では、健康食品やサプリメントをはじめとしたヘルスケア製品の共同開発から監修までを一気通貫でサポートしています。
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医師の監修に必要な費用の相場を他業種と比較
それでは、医師に監修を依頼する上で必要な費用はどれくらいなのでしょうか?
医師監修の依頼相場は、監修を依頼するコンテンツの文字数やテーマ、監修方法によっても差があります。
また、誰に依頼するかによっても費用は異なります。
たとえば、大学教授や、メディア・SNSなどで著名なインフルエンサー医師に依頼をする場合は費用が高くなります。
よくある健康関連の記事の監修の場合ですと、医師免許を持った医師に監修依頼する場合、相場は3~5万円ほどといわれています。
ちなみに、弁護士を始めとした士業に依頼する場合、相場は2~5万円程度、その他の専門家は5千円~3万円程度といわれています。
医師監修で得られる3つのメリット
医師監修をつけることでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、以下の3つに分けてご説明します。
①ユーザーからの信頼性の向上
②SEO対策に有効
③クレームや炎上リスクの回避
①ユーザーからの信頼向上
医師による監修が入ると、商品・サービスの内容や質が専門家の観点でも確かなものであることの証明になります。
医師の権威性や専門性により、ユーザーからの信頼向上が期待できます。
たとえば、美容に関する記事に美容外科医の監修がつけば読者の購読意欲が増し記事を読まれる可能性が増します。
医師の監修が入ることで、商品・サービスの内容や質が担保されたものになると言えるのです。
②SEO施策に有効
医師の監修を受けると、Googleの評価基準の1つである「E-E-A-T」の部分で評価される可能性が高まります。
なぜなら、Googleはユーザーに正確な情報を伝えるために、専門性のある情報を求めているためです。
特に、医師の監修をつけることで「E-E-A-T」の「A」= Authoritativeness:権威性が高まります。これにより、ユーザーが検索した際の上位表示が期待できるのです。E-E-A-Tについては以下のGoogleガイドラインをご参照ください!
参考: https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t?hl=ja
③クレームや炎上リスクの回避
近年SNSの発達により、商品について消費者からの発信も盛んになってきています。
それに伴い、事実と異なる内容が書かれていたり齟齬が生じたりするリスクも高まっており、それがSNSで拡散されると炎上するリスクもあります。
医師の監修は、健康に関する情報のファクトチェックの役割もあります。
監修を受けることで、誤った健康情報を発信するのを事前に防止することができ、商品やサービスを使用される方の信頼性を担保することができるのです!
医師に監修を依頼する際に気を付けたい注意点
それでは、医師に監修を依頼する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
ここでは、以下の3つのポイント分けてご説明します。
①自社のニーズと医師の専門分野とのミスマッチ
②データの信頼性を担保する
③ユーザーが理解できる言葉に置き換える
①自社のニーズと医師の専門分野とのミスマッチ
依頼する医師は、自社のサービスや商品の分野を専門とする人に頼みましょう。
自社のサービスや商品と医師の専門分野がずれていると、せっかくの監修が意味をなしません。
例えば皮膚に関する内容を眼科専門医に依頼したり、美容医療に関する監修を精神科医に頼んだりしても、監修としての説得力が増しません。
これは、上述のE-E-A-Tの観点でも望ましくないでしょう。
しっかりとした専門知識を持った医師に監修を依頼しないと、情報の正確性が保証されたとは言えません。
医師監修を依頼する場合は、その医師の専門分野や過去の経歴を確認するようにしましょう。
「医師監修ナビ」では、50以上の診療科の医師を揃えており、商品やサービスに合った医師の監修を受けることができます。
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②データの信頼性を担保する
医師に監修を依頼する前の段階で、データについては国の情報や論文などで固めておく必要があります。
なぜなら、監修でOKが出たとしてもデータが間違っていた場合、自社の責任となり信頼を失ってしまうからです。
また、普段臨床現場で多忙である医師が監修に当たる際は、データなどの細かい点までは注意して確認していない可能性もあります。見落としがあったうえで商品を世に出してしまった場合、医師による監修が入っていたとしても、依頼した会社も含めて責任を問われることになりかねません。
そのような事態を回避するため、データについては自社で確認しておくことが重要です。
③ユーザーが理解できる言葉に置き換える
医師は医療に関する専門家ではありますが、情報発信に関する専門家ではありません。
いくら学術的に正しい専門用語で伝えたとしても、難解な言葉はユーザー離れに繋がります。
たとえば、二日酔い防止のサプリメントの監修の場合、ECサイトやWebサイトで、「ALDH2(アルコール脱水素酵素)を活性化する」という表現を使われても、消費者は理解することができません。この場合は、「アルコールの分解を助ける酵素」と言い換える必要があります。
また、使用しているデータが正しいデータであっても、難しい統計や数式はユーザーに理解されにくいものになります。
必要であれば監修した医師に確認しながら、ユーザーが理解しやすい言葉に置き換えたり、分かりやすいデータを提示したりすることも重要です。
医師監修と薬機法との関係性
医師に監修を依頼する際には、薬機法に抵触しないかどうかの確認と対応が重要になってきます。
せっかく医師に商品の監修に入ってもらっても、PRの段階で薬機法に抵触していた場合、販売停止や罰金支払いを命じられる可能性があるからです。
医師監修と薬機法に関しては以下の記事で詳細に解説していますので、ぜひご覧ください!
医師へ監修を依頼する方法
それでは、医師に監修を依頼するにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは、代表的な以下の2つの方法をご紹介します。
①業者に依頼する
②直接依頼する
①業者に依頼する
一つ目は、医師監修を専門に扱っている専門業者に依頼する方法があります。
共同開発・監修を受けたい商品やサービスにマッチした医師に監修を受けることが可能です。
「医師監修ナビ」では、50以上の診療科の医師を揃えており、商品やサービスに合った医師の監修を受けることができます。
商品開発からPRまで、一気通貫でサポートさせていただくことが可能です!
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②直接依頼する
業者に依頼する方法のほかに、監修を依頼したい医師へ直接連絡をとる方法も考えられます。
情報発信している医師なら発信ツールから連絡をとる、医師に仕事用(法人用)のメールで問い合わせるなどの方法があります。
医師に直接連絡を取る方法としては、以下のような方法が考えられるでしょう。
・クリニックなどの医療機関のホームページから連絡する。
・SNSをやっている医師に依頼するのであれば、DMを送ってみる。
・医療関係の知り合いがいる場合、知り合いの医師を紹介してもらう。
しかし、連絡を送ったからと言って、医師から必ずしも返答が得られるとは限りません。
さらに、信頼できる医師かどうか見極める必要があり、さらに費用の交渉や、連絡する手間もかかってきます。
手間を省いて依頼を検討する場合は、医師監修サービスに依頼をするのがいいでしょう。
医師監修が依頼できるサービス5選
医師監修が依頼できるサービスとして、以下の5つのサービスをご紹介します。
医師監修ナビ | https://doctor-osumitsuki.com/#services |
医師監修.com | https://ishikansyu.com/ |
イシミル | https://ishimiru.com/ |
Digital Identity | https://digitalidentity.co.jp/documents/doctor-supervision/ |
女医プラス・医師プラス | https://dr-plus.jp/ |
①医師監修ナビ
参考:医師監修ナビ
医師監修ナビは、医師が企業のサービス・商品をアドバイス・監修するサービスです。
健康食品やサプリメントの開発からPR、さらにはヘルスケアアプリの監修実績があります。
記事の監修やプレスリリースへの医師のコメントの掲載、商品監修や共同開発等を行っているほか、50~100名の医師にサービス・商品の評価を依頼し、一定の基準を満たした場合、医師の確認付き商品として認定も行っています。
イベントやメディアへの出演依頼のキャスティングサービスなども可能です。
②医師監修.com
参考:医師監修.com
商品監修や共同開発、記事監修などを行うサービスです。
イベント登壇やメディア出演のキャスティング、「医師の確認済み商品」としての認定も行っています。
③イシミル
参考:イシミル
現役医師によるエビデンスに基づいた記事監修を行うサービスです。
④Digital Identity
化粧品・医薬部外品・健康食品など表現に制約が多い分野のLP・商品ページ・オウンドメディアの広告表現について、医師や各種専門家による監修による支援を行なっています。
⑤女医プラス・医師プラス
参考:女医プラス・医師プラス
企業と医師の架け橋となり、医師の知見と各種企画とのコラボレーションをサポートしています。
医師監修についてよくある質問
医師監修についてよくある2つの質問に対する回答をまとめます。
①費用の相場はどのくらい?
②どんな注意点がある?
①費用の相場はどのくらい?
費用に関しては、監修方法や依頼する医師によって異なってきます。
たとえば医師に健康関連の記事監修を依頼する場合の相場は3~5万円ほどです。
ちなみに、弁護士を始めとした士業に依頼する場合、相場は2~5万円程度、その他の専門家は5千円~3万円程度といわれています。
上述していますので、詳しくはこちらをご覧ください!
②どんな注意点がある?
医師へ監修を依頼する際の注意点は、以下の3つです。
- 自社のニーズと医師の専門分野とのミスマッチ
- データの信頼性を担保する
- ユーザーが理解できる言葉に置き換える
上述していますので、詳しくはこちらをご覧ください!
まとめ
医師監修の具体的な内容やメリットと注意点、依頼方法などについて解説しました。
医師監修は、医療需要の増加やE-E-A-Tの重要視などを背景として年々重要度が増しています。
「医師監修ナビ」には、50以上の診療科の医師が在籍し、健康食品やサプリメントをはじめとした商品やサービスの医師監修を行っています。
多数の医師が在籍しているため、ニーズに合わせた医師監修が可能です。
商品の開発に関するご相談にも乗らせていただきますので、詳しくはこちらをご覧ください!