【事例から学ぶ】化粧品プロモーションの成功方法とは?3つのポイントを紹介
最終更新日:2024/04/11
トレンドの移り変わりが早い化粧品市場。
化粧品のプロモーションの仕方は、ほかの美容商品と大きく異なります。
そこで、本記事では化粧品業界ならではのプロモーションの特徴やトレンドを紹介していきます。
現在主流の化粧品マーケティング手法を網羅することができるので、最後までご覧ください。
化粧品のプロモーションとは?
ここでは、化粧品プロモーションの特徴と現在のトレンドから、概要を解説します。
特徴
化粧品のプロモーションは、トレンドに合わせて方法が変化しているのが特徴です。
従来、テレビCMや雑誌広告が主流のマーケティング手段であった時代がありました。
特に、化粧品業界では、有名女優を起用したテレビCMが効果的な宣伝方法とされていました。これは、広告の可視性と信頼性を高めるためです。
しかし、メディアの進化により、マーケティングの中心は徐々にインターネットへと移行しました。
この変化に伴い、インスタグラム、Youtube、TikTokなどのSNSを活用したインフルエンサーマーケティングが新たな主流となっています。
これらのプラットフォームは、広告のターゲット層に直接アプローチできるため、特に若年層を中心に大きな影響力を持っています。
現在のトレンドは動画とインフルエンサーマーケティング
移り変わりが早い化粧品業界で、現在のマーケティング手法の主流は、動画の活用とインフルエンサーマーケティングです。
動画はテキストや静止画像に比べて、視覚的に訴えやすいのが特徴です。
たとえば、ファンデーションは静止画よりも、実際に使っている動画を見せられた方が使用感が伝わるので、購入したいと感じる顧客は多いでしょう。
また、動画とインフルエンサーマーケティングは相性が良く、有名なインフルエンサーにYoutubeやTiktokで実際に商品を使った動画をアップしてもらうことで、商品の認知度の向上やコンバージョンの上昇にも繋がりやすいです。
動画では、詳細欄に販売先のWebサイトのリンクを掲載することもできるので、導線が張りやすいのも特徴です。
プロモーションを成功させるために立てるべきマーケティング戦略
化粧品のプロモーション施策を成功させるには、戦略的なマーケティングが重要です。
目的やターゲットをマーケティングで明確にせずに、マーケティングの成功はあり得ません。
たとえば、40~50代の女性向けの化粧水を販売するのに、その年代の方が興味を示さないインフルエンサーにPRを依頼しても、効果はほとんどないでしょう。
どの年齢層の、どのような人に使って欲しいのか、そしてそれを届けるためにはどのようなマーケティング施策が必要なのかを明確にする必要があります。
化粧品のマーケティング施策について詳細を知りたい方は、こちらの記事で詳細に解説しているので、是非ご覧ください。
化粧品のプロモーションで注目したい3つのポイント
では、化粧品のプロモーションを成功させるには、どうすれば良いのでしょうか?
ここではプロモーションを成功させるために押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。
目的を明確にする
まずはプロモーションの目的を明確にすることです。
たとえば、ブランドの認知を目的としたプロモーションと、新商品の宣伝を目的としたプロモーションでは、方向性が全く異なってきます。
ブランドの認知を目的とするのであれば、インスタグラムの広告などを回して、多くのインプレッション獲得を目指すのが良いでしょう。
一方、新商品の宣伝が目的の場合は、購入を促すために、ターゲットから支持を受けているインフルエンサーへの依頼が最適です。
ターゲットを明確にする
2つ目はターゲットを明確にすることです。
ターゲットの年齢や年収によって、プロモーションに含めるべき要素は異なってきます。
高所得層がターゲットになるならば、ほかにはないラグジュアリー感が伝わるようなプロモーションや、セレブを起用したプロモーションが考えられます。
言葉の言い回しに配慮する
3つ目は、プロモーションで使用する言葉の言い回しに配慮することです。
化粧品の特徴や使用感を伝える際に、ユーザーに伝わる表現を意識しなければ売上につながりません。その際の言い回しとして特に注意が必要なのが薬機法です。
たとえば、他商品と比較して自社商品の優位性を謳うような表現や誇大表現は禁止されています。
薬機法に抵触すると、販売停止命令や罰金が課せられることがあるので、注意が必要です。
薬機法に抵触する表現の例として、「最高級」や「最高峰」などの誇大表現や「A社の化粧品よりヒアルロン酸たっぷり!」など他社商品と比較するものはNGです。
薬機法に抵触しないようにするには、薬機法チェックツールなどを使うのがおすすめです。
こちらの記事で具体的な方法を解説していますので、是非ご確認ください!
具体的な化粧品のプロモーション方法3選
化粧品をプロモーションするには、具体的にどのような方法が良いのでしょうか?
ここでは3つの方法を紹介します。
SNSの活用
一つ目は、SNSをうまく活用することです。
近年、検索エンジンとしてSNSを活用する人が増えています。たとえば、美味しいレストランを探すときに、インスタグラムの検索欄で「〇〇(場所) レストラン」と検索した経験がある方は多いのではないでしょうか?
SNSで商品の詳細について発信することで、潜在層を含めたターゲットへアプローチできます。
SNSマーケティングを成功させるためには、各SNSの特徴を踏まえた使い分けがポイントです。たとえば、商品を視覚的にPRする場合はInstagram、情報を拡散しリードを獲得したい場合はX(旧Twitter)と、目的に応じたSNSを選択して、運用しましょう。
それぞれの特徴を踏まえたうえでの活用が重要です。
動画の活用
2つ目のプロモーション方法として、動画の活用が挙げられます。
動画には流し見で見られる手軽さがあります。
自動でサジェストされたTiktokやYoutubeのショート動画を、思わず最後まで見てしまった経験がある方は多いでしょう。
テキストや画像と比べて、動画では、商品の具体的なイメージを持ってもらいやすいのが特徴です。化粧品の手触りや使用感は、静止画像よりも動画のほうが訴求しやすい選択肢です。
Youtubeを使用すれば、短編動画のみならず、数十分から数時間に及ぶ長編動画を作成することもできるので、伝えたい情報を網羅的に伝えることが可能です。
インフルエンサーの起用
3つ目のプロモーション施策は、インフルエンサーを活用することです。
インフルエンサーは、芸能人よりも親しみやすくレビューへの影響力が高いのが特徴です。
フォロワー数の多いインフルエンサーを通じて、商品を拡散することができます。
また、SNSでフォロワーを多く抱え、大きな影響力を持つインフルエンサーに商品PRを依頼することも、化粧品マーケティングではよく用いられる方法です。
たとえば、美容系Youtuber、美容系インスタグラマーの「ななこnanakoさん」は、インスタグラムでフォロワーを約28万人抱えています。彼女のインスタグラムの特徴は、自身の顔がたくさんアップされていることです。その画像に、PRを依頼された化粧品が掲載されていることが多いです。
成功した化粧品のプロモーション・キャンペーン事例3選
成功した化粧品のプロモーションにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは実際の事例を3つお伝えします。
メイクアップレッスンの発信事例
1つ目は実際のメイクアップ動画を、自社のホームページに掲載した例です。
高品質の化粧品をリーズナブルに提案するCANMAKE(キャンメイク)では、自社ホームページにメイクアップレッスンを公開しています。
(引用元 https://www.canmake.com/lesson/)
信用性の高さやイメージのしやすさが好評を呼び、「このように使えばいいんだ!」というユーザーの心を掴んだコンテンツになっています。
インフルエンサーとの連動事例
2つ目は、インフルエンサーをCMやSNS、実店舗で活用した例です。
化粧品ブランドMaybelline New York(メイベリン ニューヨーク)は、新作マスカラのPRにあたり、Youtube登録者数357万人を誇る「平成フラミンゴ」を起用しました。CMやSNSでの動画、店頭ポップで使用し、知名度向上と販売促進に成功しました。
人気キャラクターとのコラボ事例
3つ目は、人気キャラクターとのコラボ事例です。
人気アニメ「エヴァンゲリオン」とコラボしたKATEは、コラボ商品が販売開始から1ヶ月で完売しました。エヴァの作品の認知度が高かったこと、コアなファンが一定数いたことが成功の要因となりました。
(引用元 https://www.eva-info.jp/10668)
まとめ
ここまで化粧品プロモーションの成功事例について見てきました。
プロモーションを行う上での注意点は以下です。
- プロモーションの目的を明確にすること
- 年代や所得層など、ターゲットを明確にすること
- 薬機法に注意しつつ、プロモーションで使用する言葉の言い回しに注意
また、有効なプロモーション方法として、以下の内容があります。
- 各SNSの特徴を押さえた上で、プロモーションに活用する
- TiktokやYoutubeなどの動画を活用し、ユーザーに商品がイメージしやすいようにする
- インフルエンサーを活用して、ターゲットとなる顧客にアプローチする
これらの方法を上手に活用することで、自社化粧品のプロモーションを存分に行っていきましょう。