【検討者必見】サプリメント開発のポイントから開発手順・期間目安まで解説します

【検討者必見】サプリメント開発のポイントから開発手順・期間目安まで解説します

最終更新日:2024/06/04

サプリメント開発を成功させるには、マーケティングをはじめとするさまざまなポイントがあります。

今回は、サプリメント開発のポイントから開発手順・期間目安まで解説します。

サプリメント開発ではマーケティングが必須

企画・開発した商品について"どのように販売利益を上げていくのか"戦略を練るのが『マーケティング」です。

サプリメント販売を成功させるためにはマーケティングが不可欠であり、『マーケティングの基礎知識』を理解する必要があります。

マーケティングの基本は以下のようなものが挙げられます。

  • 誰に(セグメンテーション、ターゲティング)
  • どのような価値を(ベネフィット)
  • どのように自社の強みを生かして(技術力、コスト力、営業力、ブランド力など)
  • どのように具体化するか(商品、サービス、価格、流通、広告・販売促進)

企画・準備段階で不足している内容がないか、改めて確認しましょう。

食品に関するマーケティングについて以下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。

サプリメント開発のポイント

 サプリメント開発のポイントは以下のとおりです。

  • 保健所の認可
  • 開発に関する法律のチェック
  • 補償への対応

それぞれの内容について詳しく解説します。

保健所の認可

原則として、サプリメントは『食品』に分類されます。

そのため、最寄りの保健所から形状によって定められている"製造業の許可"について認可してもらうことで製造が可能になります。

例えば、カプセルタイプやタブレットタイプのサプリメントを製造するのであれば、最寄りの保健所から「粉末食品製造業」の許可を得れば製造できます。

開発に関する法律のチェック

サプリメントの開発には「食品衛生法」「食品表示法」「健康増進法」「医薬品医療機器等法」「景品表示法」「特定商取引法」など多くの法律が関わります。

製造や販売に向けて必要な知識なので、このような法律についても把握しておきましょう。

各法律の内容については以下の記事で解説していますので、ご参照ください。

補償への対応

サプリメントの製造は、加工食品の製造と同様に「食品衛生法」に基づいて『口に入れても安全であること』が確保されていなければなりません。

「食品衛生法」は、2018年に大改正されました。これにより健康食品の規制強化が図られ、万が一健康被害が出た場合、報告と届け出が義務づけられています。

また、国際水準に合わせてHACCP(ハサップ=Hazard Analysis and Critical Control)の導入は小規模事業主であっても必要です。

以下は、厚生労働省が提示する食品等事業者への衛生管理制度化に関する取り組み(HACCP)の内容の抜粋です。必ず目をとおしておいてください。

営業者が実施すること

  1. 「一般的な衛生管理」及び「HACCPに沿った衛生管理」に関する基準に基づき衛生管理計画を作成し、従業員に周知徹底を図る
  2. 必要に応じて、清掃・洗浄・消毒や食品の取扱い等について具体的な方法を定めた手順書を作成する
  3. 衛生管理の実施状況を記録し、保存する
  4. 衛生管理計画及び手順書の効果を定期的に(及び工程に変更が生じた際等に)検証し(振り返り)、必要に応じて内容を見直す
厚生労働省:「HACCPに沿った衛生管理の制度化について」

サプリメントの開発はOEMに依頼が基本

「サプリメントを1から開発する」のは、企業でも個人でも高いハードルといえます。

 なぜなら、サプリメントの開発には薬機法や食品表示法のような複雑な法律が絡み、専門的な知識が必要になるからです。

その他にも製造場所の届け出や製造許可が必要になる点もネックになるでしょう。

許可取得について審査のための手間や時間がかかるため、サプリメントの開発を個人で行うことは効率的ではありません。

それに対して、OEMであれば法律に精通しているだけでなく、既に許可を取得しているので、改めて審査する必要がありません。

OEMが製造販売元としての責任を担うことで、特別な許可を取得しなくてもサプリメントを開発・販売できるようになります。

サプリメントの開発手順

OEMへの依頼を前提とした開発手順を解説します。

OEMとのすり合わせ

まず、作りたいサプリメントのイメージをOEMに伝えます。

その際、要望はできるだけ具体的に伝えた方が良いでしょう。打ち合わせ段階で具体的なイメージが伝わらないと、後述する試作品の確認において無駄な工数が増えてしまい、納期に遅れてしまう可能性があります。

OEMメーカーの実績やノウハウから『作りたいサプリメント』と『試作品で作れるサプリメント』をすり合わせていきます。

試作品の確認

次に、OEMが作成した試作品について確認・フィードバックを行います。

そのフィードバックをもとにOEMが改良を加えながら試作を重ね、打ち合わせしたサプリメントのイメージに近づけていきます。

見積もり内容の確認

試作品が完成したところで、容器やロット数、納品場所について考慮しつつ原価計算を行います。

ここで算出した見積書を提出し、発注へ移ります。

サプリメント開発

発注内容をもとにサプリメントを開発していきます。

製造には菌検査、目視検査、漏れなどの製造検査が含まれており、検品されたサプリメントが納品されます。

サプリメントの開発に必要な費用

サプリメントの開発に必要な費用は、目安として一つの商品につき最低50〜100万円が相場となっています。

サプリメントの製造・加工は、オーダーメイドが基本です。

マーケティング戦略として、消費者に手に取ってもらえる理想の製品がどのようなものか、十分に企画を練りながら設計される形になっています。 

そのため、サプリメントの形状や使う原料などによって開発に必要な費用は大きく変動します。

他にもサプリメントの試作回数や資材数、デザイン費用によって製作費は変わります。

一つの商品を作るにあたり、商品設計や生産ロット数によって差が生じるのです。

詳しくは以下の記事で解説していますので、ご参照ください。

サプリメントの開発期間の目安

サプリメントの開発期間は、最初の段階でどのくらい具体的に商品イメージが固まっているかどうかによって大きく変わります。

最終的な商品の納品までの期間は、最短3ヶ月〜最長1年くらいが目安となります。

サプリメントの剤形や包装の形態、デザインなどが具体的に決まっているのであれば、最短で3ヶ月での製造も可能となるケースもあります。

しかし、ほとんどの場合3ヶ月よりも長い開発期間が必要になることが多いです。

マーケティングにおいて売れるための企画戦略や効果のある配合成分など、打ち合わせだけで数ヶ月かかることもあります。

実際の事例で、最初の試作段階で効果の確認はできたものの、最終的な味の決定のために4回試作を作り直すことで、商品化までに時間が掛かるケースもありました。

一概にはいえませんが、デザイン・ネーミングも含めて全てが決定してからの発注で約2ヶ月が目安になります。

まとめ

サプリメント開発を成功させるには、マーケティングが必須です。

他にも、「保健所の認可」「開発に関する法律のチェック」「補償への対応」がサプリメント開発のポイントになります。

サプリメントの開発は、OEMに依頼するのが基本です。

今回ご紹介したサプリメントの開発手順や期間目安などを参考に、OEMとの打ち合わせ準備を進めましょう。

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