サプリメントの開発費用に影響する3項目を解説!費用を抑えるポイントも紹介します

サプリメントの開発費用に影響する3項目を解説!費用を抑えるポイントも紹介します

最終更新日:2024/06/04

国内のサプリメント市場では、ますます価格競争が激しくなっています。

サプリメント開発では、製造にかかる費用について理解を深め、原価率をおさえることが重要です。

この記事では、サプリメントの開発費用に影響する3項目について解説します。開発を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

サプリメントの開発費用はOEMの費用相場と同等

初めてOEMの利用を検討している場合、費用がどのくらいかかるのか分からず、不安を感じている方もいるでしょう。

ここでは、そもそもOEMとは何なのか、費用相場はいくらなのかについて解説していきます。

OEMとは

OEMとは、「他社のオリジナルブランドの製品」を「サプリメントなど健康食品を製造しているメーカー」が受託して製造する会社のことをいいます。

オリジナルのサプリメントを自社あるいは個人が製造する場合、製造工場立ち上げの設備投資だけでなく人員の確保や生産数の調整などすべて自分たちで行わなければなりません。

しかし、OEMメーカーに製造を外部委託すれば、コストを削減できます。

開発に関する負担が減る分、自分たちは商品の企画から開発、販促などのマーケティングに集中できます。

製造のプロに任せられる安心感を得られる点でも、OEMに依頼するのは大きなメリットがあるといえるでしょう。 

費用相場

実は、サプリメントのOEMに必要な費用には明確な相場がありません。 

なぜなら、サプリメントの場合、製造する製品の種類や原料、ロット数などによって金額が大きく変動するからです。

最小ロットの費用相場は、1商品あたり50万円〜100万円ほどがおよその目安になります。さらに、会社のロゴや商品名などのパッケージデザインを「ラベルに印刷したものを貼るか」「容器に直接印刷するか」などによっても価格が変わります。

検討しているOEMメーカーに、具体的な費用について見積もりを依頼して確認すると良いでしょう。

そのほか、開発に関する内容を確認したい場合は以下の記事で解説していますので、ご参考になさってください。

開発に必要な4つの費用

サプリメントのOEM費用の内訳は、主に以下のとおりです。

費用の内訳特徴
①初期費用
(サンプル製作費・デザイン開発費など)
・メーカーによっては無料の場合がある
・基本的にサンプル製作費・デザイン開発費など、サプリメント製造の初期費用は、無料で承っている会社が多い
・使用する原材料が高価な場合は、別途原材料費がかかることもある
②バルク代
(原材料費・製造費・品質管理費など)                  
・サプリメントに使用する原材料の種類や形状により変動する
・品質管理の厳格さや検査の頻度によって変動するサプリメントの種類によって、原材料費・製造費・品質管理費などのバルク代は大きく変動する
・一からサプリメントの処方を考えて製造したり、特殊な原料を使用したりする場合は、その分の開発費や品質管理代などの費用および時間が必要になる
③パッケージング費ラベリング費・表示項目やパッケージングやラベリングの複雑さにより変動する
・OEMにかかる費用には、サプリメントのパッケージング費やラベリング費用も含まれる
・パウチやプラスチック容器でのパッケージングであれば比較的費用をおさえて製造できるが、瓶だと値段は高価になる傾向
④梱包や配送代・重量やサイズ、納品場所などで変動する

少しでも費用を抑えたい場合は、すでにOEMメーカーが保有している処方を元に、サプリメントを製造することをおすすめします。

今回ご紹介した「開発に必要な4つのOEM費用の内訳」を把握したうえで、作りたいサプリメントの目的や対象となるターゲットを明確にしてから、OEMメーカーに具体的な見積もりを依頼すると、より正確な金額を算出してもらえるでしょう。

サプリメントの開発費用に影響する3項目

サプリメントの開発費用は、「サプリメントの形状」「発注するロット数」「使用する原料」の3つの要素が影響します。

それぞれについて詳しく解説していきます。

サプリメントの形状

サプリメントの開発費用に影響する一つ目の項目は『サプリメントの形状』です。

一般的なサプリメントの形状は、以下のとおりです。

  • ハードカプセル
  • ソフトカプセル
  • 打錠
  • 顆粒
  • ドリンク
  • ゼリー
  • ペースト

顆粒タイプや打錠は、製造工程がシンプルなので低価格で製造できますが、ゼリーやドリンクタイプは製造工程が他の形状と異なるため、比較的費用が高くなります。

また、OEMメーカーによって製造できる形状や得意な形状は異なります。希望する形状のサプリメントの製造実績があるか、依頼が可能なのか、OEMメーカーに事前に確認するのがおすすめです。

発注するロット数

サプリメントの開発費用に影響する項目のニつ目は『発注するロット数』です。

サプリメントを製造する場合、製品のロット数が多いほど、製造単価が安くなるのが一般的です。

少ないロット数で発注するのは、在庫発生のリスクを避けるために有効的な手段ではありますが、その分製造コストは高くなってしまいます。可能であれば、OEMメーカーに発注する前に、予算内に収まる数量を決めておきましょう。

一般的な最小ロットは、粉状のものは50㎏前後、錠剤やカプセルの場合10万粒です。

メーカーによっては、小ロットでも相場より安く製造できる可能性があります。(特定のジャンルや形状に特化しているメーカーなど)

そのため、自社の費用対効果に合うOEMメーカーを選べるように、複数メーカーの費用を確認するのがおすすめです。

使用する原料

サプリメントの開発費用に影響する項目の三つ目は『使用する原料』です。

サプリメントのOEMは、サプリメントの形状や原材料、そして原材料の種類によって費用が異なります。傾向として、原材料が特殊なものになるほど、費用は高額になります。

また、製造要件がある場合は、設備や技術面で追加のコストが必要です。原料の種類や量が増えると、より複雑な製造工程になるため、製造費用に影響してしまうのです。

サプリメントを開発するにあたり、原材料にこだわり製造工程が複雑になれば、他社と差別化を図れたり、品質を向上させることができますが、その分製造コストがかかり費用が高くなります。

サプリメントのOEMで後悔しないために、あらかじめ予算や目的を明確にしたうえで配合原料を選択することが大切です。

費用を抑えるには「イージーオーダー」を検討

  サプリメントの開発費用を抑えるには「イージーオーダー」の検討がオススメです。

イージーオーダーとは、ゼロから開発するのではなく、あらかじめ処方が決められている製品を販売する方法です。サプリメントのラベルやパッケージのデザインを変えるだけで、自社オリジナルのサプリメントとして制作できます。

初期費用や製造コストが非常に安く抑えられ、原料の選定も不要であるため、スピーディな対応ができる点も特徴の一つです。

既存のサプリメントの中でも販売実績のあるものを使用することで、リスクを抑えつつ、安心且つ簡単に始められます。

OEMメーカーごとにイージーオーダーの最低ロット数や設定費用が異なるため、まずはメーカーに問い合わせてみてください。

まとめ

サプリメントの開発費用は、「サプリメントの形状」「発注するロット数」「使用する原料」などさまざまな要因で変動します。

OME費用内訳を理解し、作りたいサプリメントの目的やターゲットを明確にしたうえで具体的な見積もりをOEMメーカーに依頼すると良いでしょう。

他にも開発費用を抑える方法として、イージーオーダーを検討することをおすすめします。

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