健康食品のパッケージがもつ重要性とは?配慮が必要な13項目をあわせて解説します

健康食品のパッケージがもつ重要性とは?配慮が必要な13項目をあわせて解説します

最終更新日:2024/05/21

健康食品のパッケージがもつ重要性とは何でしょうか?

消費者の興味を引けるような健康食品のパッケージを作るために必要な配慮について解説していきます!

健康食品のパッケージがもつ重要性とは 

健康食品のパッケージは、商品の良さを消費者に知ってもらうための、言うなれば広告の一つです。

パッケージのデザインで選ばれなければ、どれだけ健康食品自体が良くても商品を手に取ってもらえません。

健康食品のパッケージは、消費者の興味を引き、購入につなげる重要な役割をもっています。

パッケージデザインに進む前に確認しておきたいマーケティング知識       

そもそも健康食品の販売を成功させるには、マーケティングの基礎となる知識の理解が欠かせません。

 パッケージデザインの前に、一度マーケティングにおける準備が万全かを確認しましょう。

こちらの記事では、食品マーケティングの基礎知識をわかりやすく解説しています。

ぜひ参考になさってください。

 興味をもってもらえる健康食品のパッケージデザインの特徴    

消費者に興味をもってもらえる健康食品のパッケージデザインとはどのようなものなのでしょうか。

消費者の目を惹くパッケージデザインの特徴について解説します。

           ターゲットを絞る

まず第一に、健康食品のマーケティングとしてどのような人に訴求するのか、ターゲットを絞ることからはじめましょう。

 対象となる年齢層や性別などできるだけ明確にしておくと、デザインも具体的にイメージしやすくなります。

           情報はシンプルにする

情報は詰め込み過ぎず、あえてシンプルにした方がターゲットの目を引き、印象に残りやすくなります。

余白を上手く活用するために、ターゲットに響くようなキャッチコピーでシンプルに商品情報を表現すると、手にとってもらいやすくなるでしょう。

 健康食品のパッケージは4種類       

健康食品のパッケージは大きく分けて4種類あります。ここでは、それぞれの特徴について紹介します。  

           チャック付き袋

遮光性や防湿性が備わったアルミパウチやクラフト製などで作成されたチャック付き袋に、商品のラベルを貼り付けたパッケージです。

ジップやチャックなど簡易的な開閉機能がある包装袋なので、保存状態を良好に保ちやすいのが特徴です。

           印刷チャック付き袋

商品名や商品イメージなどをチャック付き袋に直接印刷したものです。

ラベルを貼るタイプよりも、ラベルのよれを気にせず、仕上がりがきれいな印象を与えます。

           ボトル容器と紙箱

ガラス製もしくはプラスチック製のボトルに、ラベルを貼り付けたものです。さらにボトルを紙箱の中に収めて販売することもあります。

外側からの衝撃を軽減し、中身の割れや欠けを防止することができます。

           個包装分包と紙箱

主に液体状や粉状などの健康食品をそれぞれアルミ袋などに個包装し、紙製の紙箱に入れたものです。

 健康食品のパッケージで表示が義務付けられている9項目       

 健康食品のパッケージは、消費者庁の「食品表示法」で義務付けられている項目がいくつかあります。

ここでは各項目について簡単に説明していきます。

 表示に関する内容は、以下の記事でも詳しく説明されています。ぜひ一度参考になさってください。

           一括表示記載の6項目

以下の6項目は、一括表示として記載しなければなりません。

  • 名称
  • 原材料名
  • 内容量
  • 賞味期限
  • 保存方法
  • 発売元

パッケージ裏面に四角の枠で囲み、その内側に表記する必要があります。

             名称

いわゆる「商品名」ではなく、その商品の内容を表す一般的な名称を表示します。

「○○含有食品」や「○○加工食品」のように的確に商品の内容を表現し、社会通念上既に一般化した名称を表示します。

             原材料名

配合している原材料、および添加物をそれぞれ多い順に記載します。

原材料と添加物の境目が分かりやすいように区分の印にスラッシュを入れる等、記載する際に配慮する必要があります。

もし、アレルギー物質が原材料の中に含まれる場合は、該当の原材料の直後に括弧書きで記載します。数が多く、表示面積に余裕がない場合は、原材料の最後に括弧書きでまとめる方法も可能です。

             内容量

・中身の重量や体積、個数について「グラム」、「ミリリットル」、「個」、「粒」等の単位を用いて記載します。

             賞味期限

「年」、「月」、「日」の順で記載します。

別の場所に記載する場合は「枠外右下に記載」や「底面に記載」等、その記載場所を明記します。

             保存方法

「高温、多湿を避け冷暗所に保管してください」など、品質を損なわない保存方法を明記します。

             販売者

表示内容の責任者を記載します。

 企業の場合[販売者の社名、住所、問い合わせ先、表示内容の責任者]を記載します。

           一括表記以外の記載3項目

四角の枠で囲んだ内容以外に、表記が求められる項目について説明します。

             製造者

商品を実際に製造している製造工場の名称と住所を記載します。

             栄養成分表示

「エネルギー」、「タンパク質」、「脂質」、「炭水化物」、「食塩相当量」の順に、それぞれの数値を記載します。

その他の栄養素に関しての記載は任意ですが、「○○豊富」や「○○含有」もしくは「○○ゼロ」や「○○控えめ」のように強調表示をする場合は、該当の栄養素の数値を記載しなければなりません。

この項目に関しては、東京都が発行している「栄養成分表示ハンドブック」が参考になります。

             リサイクルマーク

経済産業省の所管する「容器包装リサイクル法」に準じて、リサイクルマークを表示する義務があります。

リサイクルマークの表示は、大きさに規程があり、文字は6ポイント以上、マークは高さ6mm以上で記載します。

 健康食品のパッケージで表示が推奨される2項目       

表示義務はされていませんが、適切な使用を促す意味で推奨されている項目を紹介します。

           お召し上がり方

1日に摂取する目安の量と飲み方を記載します。

ただし、「食前」「食後」「空腹時に」等の摂取タイミングの記載は、医薬品しか表示が認められていませんので注意しましょう。

           使用上の注意

サプリメントなどの健康食品は、開封後に見た目や品質が徐々に変化します。

「開封後、色調が変化する事がありますが、品質の安全性には問題ありません」など商品の特性に適した注意点を記載しましょう。

 健康食品のパッケージに表示してはいけない2項目    

食品表示基準第9条に以下のような「表示禁止事項」が定められています。

           効能効果 

薬機法に基づき、効能効果の表示は医薬品のみしか認められていません。

ただし、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性食品は効果効能の表示可能です。

           優良誤認

「実際のものより著しく優良と誤認させる表現」や「内容物を誤認させる文字や画像、デザイン」は禁じられています。

 例えば、実際の商品には含まれていない野菜の写真などです。

パッケージを依頼する場合の費用相場 

パッケージを依頼する費用相場は、依頼内容や依頼先によって前後します。 

制作料金には、以下の5つの項目が含まれており、それぞれの相場をご紹介します。

           企画・ディレクション費用

企画や進行など、商品パッケージデザインの制作全般を通しての費用であり、相場は5~15万円です。

           デザイン制作費用

デザインそのものの製作費用は5〜20万程度が相場です。商品とパッケージの種類やデザイン範囲、サイズによって変動します。

           ロゴ制作費用

ロゴは商品ブランディングにおいても重要な項目であり、制作費用は10万円〜となることもあります。パッケージデザインに含まれるのであれば数万円で収まる場合もあり、かかる費用は一概に言えません。

           版下作成費用

版下作成費とは、デザインを印刷するために、印刷所へ入稿する形式でデータを作成する費用のことです。「印刷物1つあたり数千円〜」もしくは「デザイン制作費用に含まれる」などさまざまです。

           印刷費用

印刷会社、印刷方法、印刷対象や素材、数量などさまざまな要素によって大きく異なるため、金額の相場は一概に言えません。

あえて例に挙げるならば、キャラメル箱などの紙箱で90〜130円/箱程度が目安です。

まとめ

健康食品のパッケージは、マーケティングにおいて非常に重要な要素です。

この記事では、パッケージデザインを制作する際に配慮が必要な13項目や費用相場についてご紹介しました。

表示規定を守りつつ、パッケージを活かした有効なマーケティング戦略を練りましょう。

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