【担当者必見】健康食品の広告を改善させる分析3ステップを解説!

【担当者必見】健康食品の広告を改善させる分析3ステップを解説!

最終更新日:2024/04/26

健康食品の広告って運用するのが難しいですよね。

守らなければいけない法律がたくさんあったり、ルールを守りながら売れる広告を打ったりするのは、かなりの労力がかかります。

ところで、健康食品の広告を運用する際に押さえておくべき法律を全て知っていますか?守るべき法律をしっかり押さえた上で運用している人は少ないでしょう。

そこで、この記事では健康食品のマーケティング担当者であれば必ず知っておきたい、広告運用のルールを、ポイントを絞ってお伝えしていきます。

最後まで読むことで、ルールを守って効果的な広告運用ができるようになりますので、是非ご覧ください!

健康食品の広告に関するガイドライン・ルール

『健康食品』とは、健康保持増進効果等を表示して販売する食品のことです。

健康増進法第65条第1項では、これら健康食品の販売(錠剤やカプセル形状の食品に限らず、野菜、果物、調理品等明らかに一般の食品と認識される物を含む)に対して、健康保持増進効果等に関する虚偽誇大な表示を行うことを禁止しています。

また、健康食品についての広告等を適正化するために、監視指導等に関するガイドラインやルールが設けられています。

では、健康食品に関する具体的な法律にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、マーケティング担当者が押さえておくべき代表的なものをいくつか紹介していきます。

  • 表示に関する「健康増進法」「景品表示法
  • 医薬品との混同を避ける「薬機法」

表示に関する「健康増進法」「景品表示法」

一言で言い表すと、"健康増進法は誇大表示を禁止するもの"であり、"景品表示法は不当な表示を禁止するもの"です。

表示に関する「健康増進法」「景品表示法」それぞれの特徴を表にまとめました。

健康増進法・国民の健康増進を図ることを目的とした法律・健康食品の表示において、その効果や成分について虚偽や誇大な表現を禁止する・表示が適切でない場合、消費者の健康被害を防止するために行政による指導や措置がとられる
景品表示法・消費者が対象の商品を他社製品よりも著しく優れていると認識してしまうような不当表現を禁止する・不当な景品類や表示による誘引を防止する規則

医薬品との混同を避ける「薬機法」

 薬機法では、健康食品と医薬品の混同を避けるための規制が設けられています。

一般消費者が健康食品に対して医薬品のような効能効果を期待するように誤認してしまうと、健康に影響を及ぼすリスクがあるためです。

薬機法との混同を避けるためには、以下の点に注意しましょう

  • 効能効果をいわない
  • 病名や病状をいわない
  • カラダの特定部位をいわない

健康食品の広告では、薬機法を遵守し、必要に応じて専門家に監修を依頼して対策をとることが重要です。

  • 効能効果をいわない
  • 病名や症状をいわない
  • カラダの特定部位をいわない

薬機法の遵守が第一優先なので、必要に応じて、正しい知識を持つ方に監修してもらうなどの対策を取るようにしましょう。

健康食品の広告で違反表現とならないためのチェックポイント5選

では、健康食品の広告で違反表現とならないためにするには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 ここでは、健康食品の広告で違反表現とならないためのチェックポイントについて紹介します。

  • 治療や予防に関する表現を避ける
  • 美容に関する表現を避ける
  • 絶対的な優位性を示す表現を避ける
  • 購入を煽るような表現を避ける
  • 不快と感じられるような表現を避ける

治療や予防に関する表現を避ける

健康食品が疾病の治療や予防に効果を発揮すると受け取られるような表現は避けましょう。

医薬品として承認されていない健康食品の場合、『治療や予防に効果がある』というような表現は、一般消費者に誤認を与える可能性が高く、誇大広告に該当する可能性があります。

美容に関する表現を避ける

『若返り』『肌荒れ改善』のような美容に関する表現も前項の治療や予防に関する表現と同様に、一般消費者に誤認を与える可能性が高く、誇大広告に該当します。

絶対的な優位性を示す表現を避ける

基本的に個人によって健康状態や体質、生活習慣は異なるため、健康食品で得られる効果について客観的な根拠を持って立証することはできません。

そのため、商品の効能効果や安全性に対する以下のような表現は誇大広告に該当します。

  • 「最高級」「最高レベル」「日本一」「ベスト」などの最上級表現 
  • 「絶対」「誰でも簡単に」などの絶対的表現

購入を煽るような表現を避ける

あたかも健康食品を摂取することによって、短期間で急激に痩身効果を得られるというような印象を与える広告は、誇大広告に該当します。

不快と感じられるような表現を避ける

不特定多数の人が不快と感じられるような表現や画像、用語については避けた方が良いでしょう。お腹の脂肪にフォーカスした画像や薄毛頭皮などさまざまな視点で不快な表現にならないか検討が必要です。

健康食品の広告を成功させるにはマーケティング理解が必須

健康食品の広告を成功させるにはマーケティング理解が必要不可欠です。

健康食品は、多数の法規やガイドラインが存在しており、その役割や基本原則など基礎的な知識が理解できていなければ、有効な戦略を立てることができません。

「何ができて、何ができないのか」を正しく理解することから勝機が生まれるのです。

食品のマーケティングに関してはこちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください!

健康食品の広告を改善するための分析方法3ステップ

それでは、具体的に健康食品の広告を改善するためには、どのように広告を分析していけば良いのでしょうか。

健康食品の広告を改善するために、正しく分析する方法を3点に分けて説明します。

  • ステップ1:マクロからミクロへ段階的に進める
  • ステップ2:比較対象を揃える
  • ステップ3: データで判断する

ステップ1:マクロからミクロへ段階的に進める

大きい範囲(マクロ)から細部(ミクロ)へと段階的に進めましょう。

まずは全体像を把握してから広告キーワードや画像などの細かい部分をすることが大切です。

ステップ2:比較対象を揃える

比較対象を同じ条件で揃えると、何がどのように変化したのか明確に示すことができます。

「ユーザー属性」「一定期間による経年変化」など比較対象を揃えることで、正しい分析に必要な有益な数値データが得られます。

例えば、コレステロールの値を改善するような健康食品を扱っているのであれば、ユーザー属性を「50代の男性」に絞り、その食品を1年間使用した50代男性のグループと、何も使用しなかった50代男性のグループで比較検討するのが有効です。

ステップ3:データで判断する

分析する側の主観が入ってしまうと正しい結果は得られません。数値データなど客観的な視点で分析を行うことが大切です。

コレステロールの値を改善するような健康食品を扱っているのであれば、一年間摂取を続けたことで、「LDLコレステロール」の値平均が40mg/dl改善したというように、具体的な数値を明示することが、信頼性につながります。

まとめ

健康食品は、「健康増進法」「景品表示法」「薬機法」など広告等を適正化するために、さまざまなガイドラインやルールが設けられています。

今回ご紹介した"健康食品の広告で違反表現とならないためのチェックポイント"を押さえて、適切な表現の広告を作成しましょう。  

また、健康食品の広告を成功させるにはマーケティング理解が必要不可欠です。正しい分析手法と分析結果をもとに、健康食品の広告を改善していきましょう。

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