化粧品マーケティングで成果を上げる方法を解説!事例や注意点もお伝えします

化粧品マーケティングで成果を上げる方法を解説!事例や注意点もお伝えします

最終更新日:2024/04/30

化粧品のマーケティングはどのように行うと効果的なのでしょうか。

化粧品のマーケティングにはさまざまな方法があり、トレンドに合わせつつ、他社との差別化ができたマーケティングを行うのが重要です。
とはいえ、限られた予算の中でマーケティングの効果を最大限にするために、どのような手法があるのかご存知でないかたは多いでしょう。

そこでこの記事では、化粧品の最新のマーケティングトレンドを紹介した上で、具体的な事例とともに、自社で開発した化粧品をどうすればより多くの顧客に届けることができるのかを紹介していきます。

ぜひ最後までお読みください!

化粧品マーケティングとは

化粧品マーケティングでは、他ジャンルの商品のマーケティングとは異なる部分が多くあります。
せっかく予算をかけても、特徴を押さえた上でマーケティングしないと、思ったような効果を上げることはできません。

はじめに、化粧品マーケティングの概要を特徴とメリットに分けてご紹介します。

特徴

まず、化粧品のマーケティングをする上で最も意識すべき点は、流行の移り変わりが激しいことです。

化粧品には、ファッションやヘアスタイルと同じように流行があります。

最近では、K-popアイドルや韓国ドラマの流行で、韓国風メイクができる化粧品の人気が高まっています。
しかし、数ヶ月先にはトレンドが変化し、韓国風メイクはもう人気ではなくなっているかもしれません。

このように、化粧品の流行は時代の変化によって次々と変わるため、顧客ニーズを先読みし、コンセプトやターゲットを明確にする必要になるのです。

たとえば、大学生などの若い層をターゲットに据えるのか、社会人の大人っぽいメイクをターゲットにするのか、対象を明確にし、その中での今後の流行を先読みしていくことが重要になるでしょう。
あるいは、「10~20代の女性でも手が届きやすい、リーズナブルで高品質の化粧品」や「富裕層向けの高価な成分を十分に含んだ化粧水」というように、コンセプトを明確にすることも重要です。

メリット

化粧品マーケティング最大のメリットは、商品から企業自体の認知が拡大する可能性があることです。

たとえば、あなたの会社の化粧品が大ヒットすれば、SNSや口コミで瞬く間に広がり、消費者は商品を開発している会社名を認知するようになるでしょう。

商品がヒットして企業の認知が拡大していくと、「あの企業から出ている化粧品は使いやすい」「あの会社のブランドは高級感がある」というように、企業自体のブランディングが確立していくことになります。

そしてブランディングができると、「新作が出たらまた買いたい!」「友達にも勧めたい!」と言ったように、ファン化につながり、長く顧客とコミュニケーションが取れるようになります。

ファン化ができると商品の売上は安定します。

  • 商品の認知
  • 会社の認知
  • ブランディングの確立
  • ファン化

この手順を踏んで、マーケティングよるメリットを最大化できるように、戦略をステップバイステップで組み立てることが重要です。

化粧品販売でとるべきマーケティング戦略

化粧品は、化粧水や乳液などの肌を整える役割を持つ基礎化粧品と、いわゆるコスメと呼ばれるメーキャップコスメの2つに分かれます。

一般的に基礎化粧品は機能的ベネフィットが重視され、メーキャップコスメは情緒的ベネフィットや自己実現ベネフィットが重視されます。

基礎化粧品は「保湿成分が多く含まれている」「ベタつかない」といった機能的に体に合ったものが選択されるのに対し、メーキャップコスメは「使っている時の自分が好き」「あの女優さんも使っていたから、私も使ってキレイになりたい」といった自分の理想に合わせて感覚的に選択されるということです。

まずは、自社商品が基礎化粧品とメーキャップコスメのどちらに該当するのかを理解し、ジャンルごとの購入判断の違いを踏まえた戦略が必要になります。

ただし、基礎化粧品でも、高価格帯の基礎化粧品は、「環境に配慮した商品を使っている自分」や「ブランド物を使っている自分」などの情緒的な要素も入ってきます。

また、メーキャップコスメは、デパコス、プチプラ、ドラコスの3分類で顧客の判断の違いを捉えることができます。

それぞれの違いは以下の表のようになります!

ジャンルデパコスプチプラドラコス
意味デパートなどで買うことができる比較的値段の高いコスメ。100円ショップなどで買えるプチプライスコスメ。ドラッグストアで買えるコスメ
特徴価格が高く失敗を恐れるため、購入には感覚的な選択に理性的な要素も加わってくる。価格が安く、失敗のリスクが低いため、直観的な購入がされやすい価格が安く、失敗のリスクが低いため、直観的な購入がされやすい

化粧品マーケティングに有効な5つの手段

次に、化粧品マーケティングで有効な手段として、コンテンツマーケティングをご紹介します。

コンテンツマーケティングとは、ターゲットに対して価値ある情報を発信し、商品や企業のファンを増やして最終的に商品・サービスの購入に繋げるマーケティング手法のことを指します。

たとえば、自社商品を使用してメイク方法の動画を作ったり、おすすめの化粧品をまとめたWeb記事などを作成することがコンテンツマーケティングに当たります。

ここでは、化粧品マーケティングで代表的な手法として、以下の5つをご紹介します!

・動画
・SNS
・口コミサイト
・オウンドメディア
・ポータルサイト

①動画

化粧品に関するコンテンツを配信する手段として動画があります。視覚に訴えることができるため、文章では説明しきれない部分の補足が可能です。

また、実際の使用感をリアルに伝えられるため、写真よりもわかりやすさが高まる方法といえます。

②SNS

近年急激に重要性を増しているのがSNSです。低コストで情報拡散が期待できる手段として誰でも利用可能です。さらに、広告機能を使えば、初期段階のマーケティングでも集客を見込めます。

Instagram、TikTok、Facebook、X、Lineなど複数のSNSで展開できれば、その分多くの見込み客に情報を届けられるでしょう。

なお、総務省発表の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、おもなSNSの利用者層の上位と男女比は以下のようになっています。

  • Twitter…20代79.8%、男性42.7%、女性41.8%
  • Facebook…30代48.0%、男性32.4% 女性31.4%
  • Instagram…20代68.1%、男性35.3% 女性49.4%
  • TikTok…10代57.7%、男性15.3%、女性19.4%

SNSのユーザー層や特徴を踏まえつつ、自社商品にとって最適なSNSから優先的に取り組むと成果が見込めます。

③口コミサイト

化粧品のマーケティングとしては口コミも重要です。

リアルな消費者の声として口コミを参考にする顧客も多く、良い口コミは顧客の安心感につながり、認知度向上にも貢献してくれます。

しかし、悪い口コミが投稿されると商品だけでなく、企業の信頼も失ってしまう可能性があります。

ですので、購入してくれた方に良い口コミを書いてもらえるようにお伝えするような工夫が重要です。

④オウンドメディア

自社のWebサイトとは別に、オウンドメディアを構築し、コンテンツ配信用のサイトとして活用しましょう。

自由度が高く発信しやすいうえにブランディングにも有効です。

集客するにはSEO施策も必要になります。

⑤ポータルサイト

化粧品の総合ポータルサイトから情報を発信する手段です。

自社が認知されていない状態でもユーザーから閲覧してもらえる可能性があるというメリットがあります。

ただし、掲載料が必要なため事前に予算を確保する必要があります。

化粧品マーケティングの成功事例3選

ここからは、実際に化粧品マーケティングで成功した、以下の3つの事例を紹介していきます。

・【Instagram】JILL STUART beauty
・【オウンドメディア】MiMC
・【オウンドメディア】資生堂

①【Instagram】JILL STUART beauty

https://www.instagram.com/reel/C4ICxWnPDLL/?utm_source=ig_web_copy_link

Instagramの発信で成功したコスメブランドです。インスタ映えする画像で商品紹介を行っています。

魅力的なキャプションで購買意欲を向上させる工夫が凝らされています。

②【オウンドメディア】MiMC

(引用元 https://www.mimc.co.jp/shop/default.aspx

オウンドメディアを活用して成功した例です。

トップページに新商品情報やキャンペーン情報を掲載したり、オンラインカウンセリングを実施したりしています。

③【オウンドメディア】資生堂

(引用元 https://www.shiseido.co.jp/

こちらもオウンドメディアの成功例です。

Web上でのリアル体験を実現したり、オンラインショップや店舗予約ができるなど、CVにつなげる導線の設定を行っています。

化粧品マーケティングで気を付けたい注意点

化粧品マーケティングをするうえでは、薬機法の理解は必要不可欠になります。

違反した場合、処罰の対象となるのはもちろん、社会的な信用を失う可能性もあります。

例えば、化粧品を販売する際に医師をはじめとした専門家の推薦を得ることは薬機法で禁止されています。

また、商品にどのような成分が含まれているのかを誇張したりするのも厳禁です。

違反した場合、商品の自主回収や罰金の支払いとなることも少なくありません。

一度信頼を失った商品を顧客に買ってもらうのは大変難しいでしょう。

化粧品を販売する上で、薬機法や景品表示法に不安がある方は、医師監修ナビの薬機法サポートを活用するのがおすすめです。

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まとめ

 化粧品のマーケティングについて解説してきました。化粧品販売を成功させるうえでマーケティングが非常に重要になってきます。マーケティングの方法は今回解説したとおり様々です。

 自社に合った方法を探して、自社の強みを生かしたブランディングを目指してみてはいかがでしょうか。

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